ちびちびと1年くらいかけて、やっと村上春樹の「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」を読み終わりました。いやぁ、最後はなんか謎のまま終わっちゃったなぁ。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 上巻 新装版 (新潮文庫 む 5-4)
posted with amazlet at 11.02.01
村上 春樹
新潮社
売り上げランキング: 1979
新潮社
売り上げランキング: 1979
Wikipediaで調べてみたんですが、この作品は1985年に上梓されたのですね。「ノルウェイの森」の前にこの作品が出ています。村上春樹の長編小説としては、4作目にあたるようです。
今まで私が読んだ村上作品(長編)としては、
の4作品なので、この「ハードボイルド・ワンダーランド」で5作目になりますね。一番好きなのは「ねじまき鳥クロニクル」かな。この「ハードボイルド」も面白かったです。読み終わるのに時間かけ過ぎたなと言う気持ちはありますけどね。
なんでこの作品を読んでみようと思ったかというと、今の会社に入ってから、けっこうハルキスト(村上春樹好きな人)に会いました。で、おすすめを聞いてみるとこの「ハードボイルド・ワンダーランド」が多かったのです。
確かに今まで読んだ4作と比べてもかなり現実離れした、映画に絶対出来ないような舞台設定で、それでいて、イメージがしやすい、村上春樹の真骨頂とも言える内容でした。ねじまき鳥クロニクルもすっごい変な内容でしたけどね(笑)。
この作品のいいところは、ラストかなと思いました。安易な感じではなく、読んだ後も考えさせられるような、何とも言えない読後感です。もやもやとした感じよりも「お、村上春樹、やりよるな。」と思えるクールなラストだと思います。
しばらく他の本(村上春樹に限らず)を読んで、もう一度読み直してみようかなと思えるような本ですね。世界観が素敵です。