ルディー和子さんという人が書いた「売り方は類人猿が知っている」という本を読んでみました。






ルディー和子さんというのは、純粋な日本人でして、外国人と結婚したので「ルディー」なんてしゃれた名前がついているんですね。早稲田大学商学部の客員教授をされている人です。くわしくは、このページに載っています。
この人、大学の教授だけあって、いろいろな論文を引用してマーケティングについて語っています。その中でも「脳」に関する論文が圧倒的に多かったですね。あとは「ダーウィンの進化論」もちょいちょい登場します。
んで、ルディーさんは、人間の脳をわかりやすいように3種類に区切って、「脳幹」、「大脳辺縁系」、「大脳新皮質」という名前が頻繁に登場します。「脳幹」は、は虫類になって完成したため「は虫類の脳」と呼ばれ、「呼吸」、「血圧」などを司ります。「大脳辺縁系」は、ほ乳類になって完成した脳で、この本では無意識を表す脳(潜在的な脳)として登場しています。「大脳新皮質」は一番新しくできた脳で、比較的、意識的な部分を司っているようです。
マーケティングをする上で、この「大脳辺縁系」や「大脳新皮質」の仕組みからできる人間の行動は、非常に大事であるとルディーさんは語っています。僕は薬学部出身で、マーケティングは詳しくはありませんが、なかなか斬新なお話なのではないでしょうか。
この本、ずっと鞄に入っていたので2回読んじゃいました。1回読んだだけではわからなかったことが2回目でわかることもあったので、何回か読んでみるといいと思います。マーケティングについて具体的なことが書いてあると言うよりは、「人間ってこんな考え方をするものなんだよ。」というところからマーケティングを考える内容の本ですね。