では果たしてそれは人間にも適応できるのか?それに関して新しいデータが出たようです。
カロリー制限しても寿命は延びず - WSJ日本版 - jp.WSJ.com
タイトルからしてその大学教授の話を否定しています。しかも権威のある科学誌「ネイチャー」での発表です。
しかし、科学誌ネイチャー(電子版)に29日に掲載されたデータは、この理論は人間には簡単に適用できないかもしれないことを示唆した。メリーランド州ボルティモアの米国立老化研究所(NIA)の老人病専門家で、報告の中心執筆者となったラファエル・ドカボ氏は「明らかになりつつある一つのことは、カロリー制限は地球上を歩いている全ての生き物にとって寿命を延ばす聖杯ではないということだ」と指摘した。
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マウスやラットではなく、アカゲザルでデータを集めたとのこと。サルの寿命が約30年なので、試験自体も30年ほどかかっています。今回の試験で、なぜ寿命が延びると言ったことが起きなかったのか。
一つの理由は、これらの研究が異なった形で行われたことだ。ウィスコンシン大のサルたちにはNIAの場合よりもはるかに多くのスクロース(蔗糖)が与えられた。また、大学の対照群(カロリー制限のないグループ)は好きなだけ食べることができ、NIAでは一定の量しか与えられなかった。
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なるほど。カロリー制限をしていない方のサルに、「好きなだけ食べて良いパターン」と「食べる量に限界を作っているパターン」に分かれているわけですね。ということは、当然ながらあまりにも好き放題に食べると言うことは、寿命や健康にとってよくないことのようです。当然と言えば当然な結果だな、こりゃ。