KH Chronicle

1975年生まれ。サッカーのことを多めに書いています。医療と経済にも興味があります。

「ジェネリックは本当に安いのか?」DOLより

過激なタイトルで申し訳ありません。DOLというのは、「ダイヤモンド・オンライン」の略で、ビジネスマンがよく読む「週刊ダイヤモンド」で有名なダイヤモンド社が提供する情報サイトです。

そのサイトで、"「ジェネリックは本当に安いのか?「院内処方」「院外処方」で変わる薬の代金"というページがありました。内容は、「ジェネリックを希望して医薬品を受け取ったAさん」と「ジェネリックがなかったので、先発医薬品を受け取ったBさん」の比較でした。

Aさんが通っているXクリニックでは、薬の調合はしていないので、診察を受けたあとで、街の一般的な調剤薬局で薬をもらっている。少しでも医療費を抑えるために、薬剤師と相談してジェネリック医薬品を使用しているのだが、今年はじめて受診したときの医療費と薬代の合計は7160円。窓口では、その3割の2150円を自己負担した。
ジェネリックは本当に安いのか? 「院内処方」「院外処方」で変わる薬の代金|知らないと損する!医療費の裏ワザと落とし穴|ダイヤモンド・オンライン

一方、Bさんはと言うと、

Bさんが通っているYクリニックは、院内で薬の調剤も行っている。ジェネリック医薬品は扱っていないので、ここでは先発医薬品が処方されるが、今年はじめて受診した時の医療費と2週間分の薬代の合計は6710円。自己負担額は2010円だったというのだ。
ジェネリックは本当に安いのか? 「院内処方」「院外処方」で変わる薬の代金|知らないと損する!医療費の裏ワザと落とし穴|ダイヤモンド・オンライン

「えっ?」と思うかもしれませんが、これにはカラクリがあります。Aさんは、院外調剤で、Bさんは院内調剤。薬局の技術料が入っているので、Aさんの方が高くなっています。

僕が興味深かったのは、院内、院外調剤という部分ではなく、ジェネリックにしたからと言ってそこまでの価格差はないな、というところです。ただ、ジェネリック医薬品の中にも高いものから安いものまであるので、上の例よりもさらに価格差があるものはたくさん存在します。

ジェネリック医薬品は安い方が良いのか?という部分ですが、そういう話はあまり聞いたことがありませんし、実際、病院で採用されているジェネリックを聞いてみると、必ずしも一番安いものが採用されているわけではありません。

生命関連製品なので、あまり思い切ったことはここでは言えませんが、ジェネリック医薬品は医療費抑制というメリットがある反面、まだ「?」と思う部分があります。