Allez Urawa

1975年生まれ。浦和レッズのことを多めに書いています。その他のこともちょこちょこと。

エヴェルトンは、なぜオリヴェイラ監督に重宝がられるのか。 #urawareds

今の浦和のスターティングの中で、「一番地味な選手」を挙げてくださいと言われれば、間違いなくエヴェルトンを私は選びます。

 

 

  • シュート打つイメージがない
  • 感情の起伏が感じられない
  • 彼の記事もあまり見かけない

 

そんな理由です。他の選手(例えば杉本健勇)なんかであれば、かなり記事を目にするのですが、エヴェルトンのことを書いている記事は全然見かけないです。

 

マウリシオのようにInstagramを活用するでもない。全く掴めない男、エヴェルトン。しかし、とても大事なファクターがあって、「オリヴェイラ監督は一度エヴェルトンを試合に出すと、途中で代えない」です。

 

Jリーグだと欠場した松本戦以外、全試合フル出場。ACLも2節が終わってフル出場です。

 

4節のセレッソ戦くらいから妙にこの選手が気になり、昨日の東京戦はほとんどこの選手ばっかり見ていました。

 

タッチ数が非常に多い選手

なぜオリヴェイラ監督は、この選手を使い続けるのか。昨日の東京戦でずっとこの選手を見ていて、「あぁ、これか。」と納得がいきました。まずはOptaのデータから。

 

 

仙台戦のデータですが、タッチ数がチームで一番多いです。エヴェルトンが凄いのはこれです。

 

エヴェルトンは、フィジカルが強くないので相手に当たられるとパッタリと(本当にこの表現ピッタリ)倒れます。ヘディングで競る時もあんまり強くぶつかりません。おそらくコンタクトプレーが得意ではありません。

 

凄く貧弱に見えるのですが(失礼)、それを補って余りあるのが、「狭い地域でもスペースを見つけてボールをもらう技術」が抜群に優れているところです。つまりつなぎ役として、抜群のセンスを持っているのがエヴェルトンなのです。

 

アンカーポジションは少し違う

青木が開幕からずっといない間、エヴェルトンはアンカーポジションをやっていました。しかし、この選手のアンカーポジションはちょっと違うというか、もったいない印象です。

 

アンカーだと、フィジカル強い方がいいと思うのですが、エヴェルトンはあまり強くありません。あと、比較的相手からのプレッシャーが少ないポジションですので、「スペースを見つけてボールをもらう」技術がそれほど活きません。

 

この選手は、2列目のプレッシャーが強い地域で、ヒラヒラと走り回り(この表現もピッタリ)、狭いところでスペースを見つけてボールをもらい、絶妙なトラップでボールをロストすることもなく、これまた絶妙なコントロールで次の選手にボールをつなぎます。

 

ヒラヒラと走り回る

「ヒラヒラと走り回り」という表現がピッタリなのは、エヴェルトンの走り方があんまり力強くないのです(笑)。「あぁ、次はこっちか💦。」とボールと他の選手に合わせてヨタヨタと走り回り、ボールをもらい、次の選手にボールをつなぐ。むちゃくちゃ健気な素行です(笑)。

 

しかし、いざボールが来た時は本当に素晴らしいトラップでボールを足元にピタリとつけ、狭い地域でもポロリとボールをこぼす、なんてことがありません。ヨタヨタと走り回る時のギャップがめちゃくちゃ面白いです。

 

この森脇の劇的なゴールをもう一度見て下さい。

 

 

山中と森脇が、非常に印象に残るゴールなのですが、山中にボールを配給しているのはエヴェルトンです。右サイドからロングボールが来ますが、ピタリと足元にボールを収め、すぐに山中にボールを出しています。この選手は、ここの技術がピカイチです。

 

柴戸は、エヴェルトンにとってありがたい

青木がいない間、エヴェルトンは「しょうがなく」アンカーポジションをやっていました。彼にとってラッキーなのは、柴戸海がいたことです。

 

オリヴェイラ監督は若手を使うのが好きなので、柴戸の出場時間を増やしたいと考えています。そこで、2列目の長澤を下げて、エヴェルトンのポジションを上げ、柴戸を代わりにアンカーポジションに入れる、というシステムになっています。

 

エヴェルトンからすれば、柴戸の存在はとてもありがたいはずです。狭いスペースでボールをもらい、他の選手に配球するのが得意な彼は、やはり2列目がピッタリです。

 

オリヴェイラ監督といえば、イメージ的には守備を固め、ポゼッションは二の次な印象があります。しかし、このようにエヴェルトンを重宝するというのは、攻撃の時にしっかりと繋いでくれる選手が好きということです。

 

エヴェルトンを見ていると、オリヴェイラ監督がどういうサッカーをしたいのか、そういうものが透けて見えてくるようです。本当に面白い選手です、エヴェルトン。

 

1選手のことで、こんなに長い文章書いたの初めてかも(笑)。それくらいじっくりと味わいたいタイプの選手ですね。