KH Chronicle

1975年生まれ。サッカーのことを多めに書いています。医療と経済にも興味があります。

マンションの修繕積立金は、ほとんどが普通預金なことを知り、驚いた。

先日、マンションの年次総会に参加しました。色々な決議案がある中で、マンションの修繕積立金が全て普通預金で「運用」されているのを知りました。

 

それなりの額になるので、銀行預金以外で運用しないのかなと質問をしてみたところ、「元本割れが起こらないように増やす方法があれば、ぜひ相談したい」と言われました。

 

今の時代、元本割れしないでお金を増やす方法なんて、なかなかないですよね。全額じゃなくても、10%くらいは投資信託とかで運用すれば良いのにと思って調べてみたところ、「へー!」というデータを見つけました。

 

f:id:prings:20190325183118j:image

木村誠司マンション管理士事務所から引用

 

上のデータによると、ほぼ全て銀行の普通預金か定期預金、決済性預金となっています。投資ファンドは、0.3%!(ひょえー)

 

個人で運用する分には、自分でリスクを負うわけですから元本割れの可能性がある投信を買ってでも出資する人がいます。インデックス投資なんかは、元本割れする可能性はあるものの、長期では確実にリターンがある投資方法です。

 

マンションの修繕積立金だと、住民の大事な拠出金と言うわけで、気軽にリスクが取れないんだなぁと個人的にすごくインパクトありました。にしても0.3%かぁ。

 

GPIFは?

翻って、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)です。国民みんなの年金を運用している年金運用管理者です。つまり、国民の大事な年金を運用しているんです。

 

サイトを訪れると、2001年度からの運用実績が掲載されています。

 

f:id:prings:20190325185225j:image

市場運用開始以来、2008年のリーマンショックの時期を含めても、平均収益率は年率+2.73%、累積収益額は+56.7兆円となっています。

 

運用の内訳を見ると、こんな感じです。

f:id:prings:20190325184401j:image

 

国内、国外含めると、半分くらい株式運用です。みんなの年金なのに、元本割れする恐れのある株式で運用されています。

 

GPIFは、そんなリスクを取っているのに、なぜ修繕積立金はリスクを取らないのか。考えてみると、運用の年数と、そのお金を使う時期が、修繕積立金だと短くて、額(比率)が大きいからかなと言うところに至りました。

 

あと、GPIFで運用する時もそれなりに国会で議論があったんでしょうね。「元本割れしてもいいのか!?」とか一悶着あっても良いような話です。

 

正直なところ、個人的にはリスク志向なので、修繕積立金が普通預金に預けっぱなしと言うところに驚いたのと、やはりみんなのお金でリスク取るのって、大変だなと勉強になった次第です。

 

世の中のことを少しでも知るのは、やはりワクワクしますね。