KH Chronicle

1975年生まれ。サッカーのことを多めに書いています。医療と経済にも興味があります。

いわきFCがすごいらしい。

昨日の天皇杯、筑波大がベガルタ仙台に勝ったり、FC東京J3の長野に負けたり。しかし、一番の注目カードはコンサドーレ札幌対いわきFCでしょう。福島県リーグの1部に所属しています。県リーグというのは、カテゴリとしては「J1→J2→J3JFL→東北1部リーグ→東北2部リーグ→県リーグ」となるので、実質7部リーグにあたるでしょうか。

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HPも立派なものが作られています。そんな下部カテゴリのチームがJ1の札幌に勝ったわけです。選手は、プロではなく、働きながらサッカーをやっている人たちです。なぜこんなに強いのでしょうか?

実は、いわきFCを運営しているのは「アンダーアーマー」の日本総代理店、株式会社ドームなのです。

ドームは来春、いわき市に大規模な物流センターを開設する。こうした縁で株式会社「いわきスポーツクラブ」を設立。これまで地元の一般社団法人が運営してきた、福島県社会人2部リーグ所属のいわきFCの運営権を取得した。
「アンダーアーマー」のドーム、サッカークラブ経営  :日本経済新聞


母体がすごいから、お金を使ってすごい選手を集めているのか?と考えることもできるのですが、そうではないようで、徹底した肉体改造にあるようです。

極端なことをしないと成果が出ない」というのが大倉智代表(J1湘南前社長)の方針で「サッカーの練習とほぼ同じ時間を筋力アップ、体幹強化に割いている」。ドームで働きながらプレーする選手たちに特別食を3食提供し、必要に応じたサプリメントを摂取させる。平均で5キロ増量し、中には10キロ増した選手もいる。ここまで徹底して体づくりに投資するクラブはJ1にもない。
徹底した体づくりへの投資  :日本経済新聞


選手自体はJリーグに入れずに埋もれていた人たちのようで、徹底した肉体改造を行って当たり負けしない体をつくり、試合に臨んでいるようです。ちなみに、今季の福島県リーグはまだ1節しかやっていないですが、10-0で大勝しています。天皇杯県予選決勝でもJ3に所属する福島ユナイテッドを破って、今に至っています。

なんとなくブンデスリーガで話題になったライプツィヒを思い起こさせます。天皇杯では次回は清水エスパルスと対戦します。とても楽しみですね。なんとヤフートピックスのトップにも出ていました。

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いわき市に自前のスタジアムを作る構想もあるようです。震災復興のシンボルを目指しているわけですね。