KH Chronicle

1975年生まれ。サッカーのことを多めに書いています。医療と経済にも興味があります。

米国が、日本の薬価について見直し要求

久しぶりに電子版からの話です。先週の金曜日の記事で、米国の副大統領ペンスさんやロス商務長官が来日しており、日本の薬価引き下げについて言及したようです。

日米両政府は18日、麻生太郎副総理とペンス米副大統領による日米経済対話、世耕弘成経済産業相とロス米商務長官による閣僚協議をそれぞれ都内で開いた。ここで明確な言及はなかったとみられるが、塩崎厚労相とロス長官の協議で米側の意向が示されたという。薬価を柔軟に引き下げようとする日本政府の姿勢をけん制したとみられる。
米、薬価制度の見直し要求 高額な新薬値下げ「待った」  :日本経済新聞


日本の社会保障費(特に医療費)は右肩上がりに膨らんでおり、ここ最近ですと、小野薬品のオプジーボが大幅に薬価を引き下げられました。

確かに社会保障費は限りがあるので、下げられるところは下げようというのはわかるのですが、製薬業界に身を置いているものとしては、開発者の知り合いもいますし、あまり利益を損なわないで欲しいという気持ちです。

医薬品は特許ビジネスのですので、開発したものが延々と同じ値段で売れるというわけではないです。特許で守られている期間に沢山の利益を稼ぎ、次の製品開発を行わなければいけません。その利益が減ってしまうと、仕事へのモチベーションも下がりますし、良い開発環境も維持できなくなります。

何とか、製薬メーカーには利益を確保して欲しいと思います。