KH Chronicle

1975年生まれ。サッカーのことを多めに書いています。医療と経済にも興味があります。

【Book】財務3表図解分析法

この本、かなり面白かったです。國貞さんの本は「理解法」も読みましたが、こちらの「分析法」の方が個人的には勉強になりました。つい最近改訂されたばかりなので、分析する会社も話題になった会社から海外の伸びている会社までフォローしています。

 

財務3表図解分析法 (朝日新書)

財務3表図解分析法 (朝日新書)

 

 
【増補改訂】 財務3表一体理解法 (朝日新書)」は、損益計算書、貸借対照表キャッシュフロー計算書の3表の見方を説明しています。スタンスは、3表の作り方ではなくて、見方です。「我々は会計の素人なので」というのがこの本での口癖ですが、著者はMBAもとっていますし、この分野で講演もしています。ただし、口調はあくまで丁寧です。

「理解法」は、営業利益が何であるか、経常利益は何であるか、固定資産とは何であるか、と言うことがそれなりにわかっていれば、それほどがっつり読まなくて良いです。実際私も「ふーん。」という感じで流し読みでした。

「分析法」は、その3表を読み込んで、その会社の経営状況を確認していく本です。とてもよかったのが、単年ではなくて、2009年と2016年の決算書を見比べて固定資産がこれだけ増えていますよ、その理由はこの部分で大きな利益を得ているからです、という説明が丁寧にされているからです。

セグメントの読み方も参考になりましたし、Amazonがいかに顧客に向いて経営しているか、この本を読んで知りました。株式をやっていて、それなりに会計の単語は知っているけども、その数字がどういう意味を持っているのかよくわからないという人にはぴったりな本です。