KH Chronicle

1975年生まれ。サッカーのことを多めに書いています。医療と経済にも興味があります。

Facebookでフランスのトリコロールをかぶせる行為について

Facebookをのぞくと、フランスのテロ以降、自分のプロフィール写真にフランスのトリコロール(3色国旗)をかぶせている人がちらほらいらっしゃいます。それについて、あの長谷川豊さんが意見しておられます。

フェイスブックの自分のプロフィール写真をリコロール色に変えることに対して、賛否が巻き起こっています。既に論は尽くされている気がしますが、言うまでもなく、私は違和感を感じていた一人です。 違和感、感じるタイプでしょ?私。 安心してください。感じてました。ゴリゴリに。
Facebookのプロフィール写真をペイントしている偽善者たちに捧げる4つの視点


長谷川さんとしては、テロって今回のパリだけじゃないでしょ?ロシアの飛行機が落とされたのだってそうだし、レバノンなんかいつもテロですよ、それをどうして今回のパリに限ってみんなそんな風に沈痛な気持ちになるんですか?というスタンスです。

パリだけじゃなくて、他にもたくさん犠牲者がいるし、テロの犠牲者は今回のものなんてほんの一部ですよ、ということです。

まあ、僕も長谷川さんに同調する部分があって、確かにロシアの飛行機が落ちて亡くなった人は224人もいるのに、あんまりFacebookではそれについて意見をする人がいなかった。シリアの難民がたくさん欧州の他の国々に亡命しているのに、それについてもFacebookで意見している人はそれほど見られない。

パリのテロ事件だけ、どうしてみんなトリコロールのカバーをプロフィール写真にかぶせるのだろうと思ったけど、メディアの影響力が大きいのと、誰かが作った「プロフィール写真をトリコロールでカバーする」技術がやりやすかったからでしょうね。

僕としては、他のテロで何にもしないのに、今回のパリのテロだけ何かする、というのも違うなと思ったのでFacebookトリコロールは導入しませんでした。ただ、長谷川さんと違うところは、長谷川さんがトリコロールをプロフィール写真に導入した人をこき下ろしているのですが、個人的にあれはあれで、みんな善意でやっているんだからいいんじゃないかという部分です。

長谷川さんもジャーナリストですから、こういうネタを拾って問題提起していかなきゃ行けないのでしょうけども、善意でトリコロールを導入している人を批判するのもちょっと違うな、と思ってブログに書いたわけです。長谷川さんの文章は相変わらず面白くて的を射てるなと思ったんですけどね。

しかし、改めて書きますけど、どうしてロシアの飛行機が墜落して224人もなくなったのにそれほどインパクトのある取り上げられ方をしないんでしょうね。僕の感度が悪いのかな、と思ったりして。