KH Chronicle

1975年生まれ。サッカーのことを多めに書いています。医療と経済にも興味があります。

デジラップ

今朝、日経ヴェリタスを見ていたら、ニューワードのコーナーに「デジラップ」という単語が載っていました。詳しく読んでみるとラップ口座の一種だそうです。Googleで検索してみましたが、もしかして「ベジラップ」?と出てくるだけで珍しく一件もヒットしません。

今、日経新聞などでもばんばん紹介されているラップ口座というのは、銀行や証券会社が顧客からお金を預かり、それを1.5〜2%程度の信託報酬で運用するものです。自分で運用するのが面倒だ、と言う人に受けて、最近口座数を伸ばしているそうです。

しかし、インデックス投資家からすると信託報酬が1.5〜2%というのはべらぼうに高いです。普通にインデックス運用すると信託報酬は0.5%前後です。信託報酬が1%違うと、仮に運用している金額が1000万円であると10万円違います。

そして、アクティブファンドの7〜8割がインデックスファンドよりもパフォーマンスが下回っているという事実を知っていると、ラップ口座にお金を預けて運用してもらっても果たして10万円余分に払ってリターンがあるのか?と言うことになります。

冒頭の「デジラップ」は通常のラップ口座とどう違うのか?これが、信託報酬がインデックスファンドとほとんど変わらない0.3%。むしろ安いくらいです。衝撃のプライス。どうしてこの価格が実現できているかというと、運用者がプログラムによってできているソフトウェアなのです。人件費がかかっていません。

ある意味、これはすごいことだと思いました。金融業界の常識を大きく覆してしまうんじゃないか。ファンドマネージャー要らなくなっちゃうんじゃないか(苦笑)。米国でぼちぼち出始めたところのようなので、日本ではまだまだ認知度は低いようですが、信託報酬が非常に安いので、もしかすると広まるかも知れません。要注目ですね。