KH Chronicle

1975年生まれ。サッカーのことを多めに書いています。医療と経済にも興味があります。

ちきりんさんの「キャリアの一貫性なんてマジ無用」を読んで思ったこと

ちきりんさんに関しては、僕はそれほど彼女のブログを熱心に読んでいる方でもないし、出版している本もパラパラ読んだのですが、傾倒するほどでもない。ちきりんさんが、あえてそうしていると思うのですが、ブログの文章が少し原理主義的で、はっきりしすぎているなと感じます。

でも、たまに僕の視界に入ってきて、何かメッセージらしきものを感じるので、存在感は感じています。これってなかなかすごいことですよね。多分何かが僕の心にヒットするのだと思います。それで、今回のエントリー「キャリアの一貫性なんてマジ無用」を読んで思ったことを書いてみます。

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内容は、ある女性の現在に至るまでのキャリアを書いていて、何度か転職をしているのですが、一つ一つにそれほど関連性がなく、本人が面白いと思ったことを実行しているということ。

ちきりんさんの言ってることと、論調が少し違うのですが、僕が以前に転職活動をしたときに、「ブランクがあると転職は厳しいですよ。」と言われました。え、ブランクって何?と思いました。

僕はその時、製薬会社に勤めていて病院回りをしていました。で、そこをやめて薬局に勤め、たまたま転職市場を見る機会があって、紹介会社に「ブランクがあると厳しいですよ。」と言われたのです。2年くらいが限界ですよ、と。

へー!と思いました。例えば5年くらいMRとして働いて、少し薬局で働いて、またMRに戻ろうと思っても、ブランクを考慮に入れられるのです。MRの仕事って、病院回って日報書いて会議に参加して、上司に成果を報告するといった作業が主なのですが、5年やったものを2年空いたからって、ブランクとしてとらえられるのかと思いました。

2年で一体、その人の何が変わるんだろうと思いました。医薬品の知識か、営業スタイルか。正直なところ、なぜブランクが2年あると厳しいのか、担当者に聞いても明確な答えはないんじゃないのかなと思います。業界的な基準なのかな、と。

そう考えると、ちきりんさんのキャリアの一貫性の話も「キャリアに一貫性があると評価される」という業界の基準のようなものがあり、それってどうしてそういう基準があるのですか?と質問しても誰も答えられないんじゃないかと思ってしまうわけです。

まあ、世の中にはそういう強直したシステムがあるんだなと、ちきりんさんのエントリーを読んで思ったわけです。でも、確かにキャリアに一貫性がないと一般的な評価が難しいのかもしれないなと考えたりもしますね。人の評価、人事って難しいなと思いますよ。