KH Chronicle

1975年生まれ。サッカーのことを多めに書いています。医療と経済にも興味があります。

いつものパンがあなたを殺す(感想2個目)

のんびりとですが、「「いつものパン」があなたを殺す: 脳を一生、老化させない食事 (単行本)」を読んでいます。半分くらいまで読んだのですが、第3章なんかは、スタチンは止めておけ、とかコレステロールは下げない方が良いとか、言いたい放題(笑)書いています。ちなみに以前にも感想を一つ書いたのですが、それは以下のリンクから。
 

【book】「いつものパン」があなたを殺す - kharunaの日記

 
コレステロールを下げない方が良い」というのは、実はこの本に始まったことではなく、多方面で以前から言われていることです。僕がお世話になった薬学の教授も、「私はコレステロールが高いのだが、あまり気にしていない。」と、ことあるごとに言っていました。

コレステロールというのは、リスクとしては心臓の冠動脈性疾患が挙げられます。そういう論文が多数発表され、コレステロールを下げるお薬、スタチンは世界中で使われています。

ただし、この本ではスタチンがもたらす副作用について検証しています。実は、スタチンを服用している女性患者は糖尿病のリスクが上昇したという発表もあります。なかなか興味深い話です。

しかし、スタチンを服用している人がこの本を読むとどう思うのでしょうね。変な不安に駆られると思うのですが、医師に相談しても「じゃ、スタチンを止めましょうか。」という回答は得られないんじゃないかと思います。

もう少し調べていくことが重要ですね。アメリカでは少しだけ変化があったようで、食事で摂るコレステロールと血清コレステロールに関連性はないとして、摂取量を制限する必要はないという見解を発表しています。