KH Chronicle

1975年生まれ。サッカーのことを多めに書いています。医療と経済にも興味があります。

アジアカップ2015はベスト8

まだ大会自体は終わっていないのですが、日本代表がベスト8で敗戦して一区切り付きました。どんな大会だったか、あとから見返して思い出せるように書いておきます。しかし、決勝まで行って欲しかったですね。純粋に試合が見たかったです。

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写真は、2012年9月11日のイラク戦です。

大会は1月9日から1月31日まで。日本は、グループDに入り、パレスチナに4対0(12日)、イラクに1対0(16日)、ヨルダンに2対0(20日)と、3戦全勝で1位通過しました。以下は、出場メンバー。

GK 川島永嗣
DF 長友佑都酒井高徳吉田麻也森重真人
MF 遠藤保仁長谷部誠香川真司
FW 本田圭佑岡崎慎司乾貴士

このメンバーに、遠藤→柴崎、乾→武藤、岡崎→豊田、あと清武が入るというような構成でした。システムは4-3-3で、ザッケローニの4-2-3-1と比べて、アンカーを置き、守備に重点を置いて速い攻撃を仕掛けるといった方法でした。

予選は無失点で、長谷部のアンカーがはまっていました。細貝はいませんでしたが、個人的には細貝が大きく縦に出すようなパスを出すところをあまり見たことがありませんので、長谷部と代わるのであれば青山がいいかなと思います。

遠藤の後継者として以前から柴崎が挙げられていましたが、この大会で「代表としての柴崎岳」がブレークした印象があります。2011年のアジアカップで長友が躍動したように、この大会は柴崎がサポーターの評価を上げたはずです。

メディアは、ひたすら「連覇できるか?」と煽っていました。しかし、日本は決勝トーナメント1回戦、UAE戦でPKの末敗れました。1人目の本田と6人目の香川が外し、勝負が決まりました。香川は号泣し、長谷部がなだめていました。

UAE戦は、後半途中まで0-1で負けていましたが、柴崎のゴラッソで1-1の同点に追いつき、そこから怒涛のジャパンタイム。合計35本のシュート(UEAはわずか3本)を打ち、何度も見せ場を作りましたが、決定打は出ませんでした。

正直なところ、後半の勢いで延長を戦えばPKに行く前に得点できると思っていましたが、延長が始まってすぐ、長友が肉離れを起こしました。SBという端っこのポジションながら、長友の負傷に気付いたUAEはとことん長友のいる右サイドからカウンターを仕掛けようとしてきました。これでは他の日本選手もカバーに行かなければいけません。

レッドカードで1人退場するよりもたちが悪いと思いました。延長戦後半に入ると、アギーレ監督は長友をトップ下のポジションに移し、柴崎を右SB、酒井高徳を左SBにチェンジしました。長友はゆらゆらとトップ下のポジションを行ったり来たりするだけ。これでは、集中して日本が攻撃できる状況にはなりません。

長友を責めているわけではなく、まさか長友が肉離れなんて誰も予想できなかったんじゃないかと思ったのです。長友にはそれほど無尽蔵のスタミナがあります。結果論からすると運動量の多いSBですから、太田宏介にどこかで代えていてもよかったんじゃないかと思いますが、それよりも岡崎に代えて豊田、ヨルダン戦でアシストした武藤を乾と交代、遠藤→柴崎というのも納得のいく交代ですので、しょうがないかなと思います。

長友も言っていますが、ブラジルW杯でも予選敗退、アジアカップでもベスト8が今の日本代表の実力じゃないかと思われます。4-3-3はバランスの取れたシステムだと思いますので、八百長疑惑のあるアギーレ監督ですが、罪が確定しない限りはこのまま監督を続けてもって、より強い日本代表を作ってもらいたいです。

そんな雑感を持った今回のアジアカップでした。実力が伯仲している大会で1試合1試合が面白いので、本当に決勝戦まで進んでもらいたかったですね。