KH Chronicle

1975年生まれ。サッカーのことを多めに書いています。医療と経済にも興味があります。

【映画】その街のこども 劇場版

恵比寿の東京都写真美術館ホールで、「その街のこども」という映画を見てきました。死者:6,434名 行方不明者:3名 負傷者:43,792名(by Wikipedia)を出した阪神淡路大震災に関する作品です。

実はこの映画、1年前くらいにNHKでTV放映されたものを、新たな映像を加えて劇場版にしたものなんですね。僕はTV放映を見たんですが、めちゃめちゃ心響くものがあって、「なんで録画してなかったんだろう?」とすっごく後悔していたのでした。それが映画になって上映するというので、恵比寿まで行ってきたというわけです。DVDになるのかな?手元に置いておきたい作品なんですよね。

何がそんなにいいかというと、森山未來佐藤江梨子の自然な演技と、よくできた脚本。これに尽きるのではないでしょうか?あ、神戸に愛着がある人だとなおさら惹かれると思います。

ストーリーは、阪神淡路大震災から15年たった日、とある青年(森山未來)と3つ年上の女性(佐藤江梨子)がひょんなことから出会い、ぶらぶら歩きながらその時の思い出を語るものになっています。出会う場面からとてもよくできていて、僕はすぐに引き込まれました。津田寛治も、良い感じで脇役として登場しています。ちなみに、森山未來佐藤江梨子はともに震災の時、神戸にいたということで、流暢な神戸の言葉で台詞をしゃべっています。

僕は震災の時は奈良で浪人生をやっていました。震度4だったのですがそれでも「ぐわんぐわん」揺れましたね。しかもけっこう長い時間揺れていました。すごい地震だったなぁと思って、めざましテレビをつけたんですが、神戸が震源地であること以外は、その時は特に映像もなく、「へー、神戸かぁ。」くらいの認識でした。

しかし時間が経つにつれて、すごいことが起きたんだというのが日に日に伝わってきました。一度、奈良から岡山に帰らなくてはいけなかったのですが、神戸は電車が動かず、和田山の方から帰った記憶があります。とにかく、いつまでも強く記憶に残っている出来事に間違いないです。

全国でも上映館数の少ない映画ですが、少しでもたくさんの人に見てもらえればと思います。